「そう言えば、レアコアはどうやって封印されたんだ？


レアコアはかなり強力だ。


簡単には、封印出来ないのでは？」


「そう。


レアコアは厄介な相手だった。


そのパワーは強大だった。


そして、さらに大変な能力を持っていた」


「大変な能力？」


「そう。


自分を分裂、融合する能力。


その能力が凶悪であったために、古代人は絶滅の危機に瀕した」


「分裂と融合？」


「レアコアは自分を分裂させて、その欠片を古代人に差し向けることが可能だった。


古代人は、そのレアコアの欠片を個々に倒すことが出来た」


「それを続けることで、レアコアを倒すことは出来ないのか？


いずれ、レアコア全てを倒せるのでは？」


「不可。


レアコアは増大可能。


少しでも、別のレアコアが残っていれば、
個々の欠片を倒しても、戦いを終わらせることが出来ない」


私は頭を抱えた。


「倒しても、また出てくるのでは、どうしようもならないじゃないか！」


その上、彼女は言った。


「融合は、レアコアの欠片同士が結びつくこと。


力がより強大となる」


「レアコアが同時にやって来たらヤバイということか…」


レアコアが無敵に見える…。


「そんな相手をどう封印したんだ…？」


「レアコアは金属。


そこに古代人は目を付けた。


古代人は、強力な磁場発生装置を完成させた。


そして、レアコアを地底の奥深くに、磁力で呼び寄せた。


倒すのは、防御力の高さから不可能であったため、
重力発生装置を発動させ、1点に圧縮、封印した」


「磁力と重力の二重封印か…」


「それは強力な封印となった。


脱出不可能なはず…だった」


「しかし、封印が解けかかっているか…。


反乱するはずのないレアコアが反乱し、


封印が解けるはずがないのに、封印が解けかかっている…」


謎が深まるばかりだ。


「倒せるのか？」


「力石は地球各地に存在する。


それを集めることにより、私は、磁力制御、重力制御の能力を高めることが可能。


封印は計算上可能。


倒すのは…限りなく0%に近い…」


そう言うと彼女はうつむいた。


なるほど…。


「でも、方法があるだけ、良い」


私はそう言い、前に歩を進めるのだった…。