ぐぅぅぅ。
お腹が鳴り始めた。
かなり、お腹が空いているぞ。
空を見上げると、レアアメンとの戦闘前に比べ、太陽が大分、高い位置へと移動している。
レアアメンとは、長い時間、戦った。
その間に、お腹が空腹になってしまったのだ。
「クー。
お腹が空いてしまった。
昼食もお願いしたいのだが…」
「わん!」
クーが快く返事をした。
「では、休憩ドーム、構築する」
シルが言うと、
戦いで15m四方にまで広げられたイカダが縮まり始めた。
元の5m四方の大きさへと戻る。
そして、
ビュゥゥゥ!
周囲の粒子が、集まり、
私を囲うように、壁が出来始める。
イカダの上に…、半透明なドームが形成された。
その途端、ドームの空調機能が働き、私の周りの蒸し暑さが消える。
疲れて熱を持っていた体が、爽やかにクールダウンを始めた。
「おお…!
休憩ドーム、
心地良い…ぞ」
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レアアメン…。
強いレアコアの欠片だった。
水上を縦横無尽に駆け、水を放ち、迫ってきた。
進化後は、長い脚をたくみに振るい、接近戦を仕掛けてきた。
シルのサポートがなければ、
そして、同時生成がうまく出来なければ、負けていただろう。
ギリギリの戦いだった…ぞ。
体がフラフラ…だ。
私は、その場で右膝をつき、座った。
「くぅん…」
クーが、鳴きながら、私に近付く。
そして、
ブ…。
目の前に、コップを出現させた。
中に金色に輝く飲料が入っていた。
これは、
周囲に存在する栄養成分を凝縮して作った、栄養ドリンク。
「ありがたいぞ、クー。
しっかり、飲ませてもらうぞ」
私はコップをつかむと、口元へと運び、
ゴクゴク。
一気に飲み干した。
乾いていたのどが潤うと同時に、
体の疲れが、急速にとれ始めた。
「おお…。
体が回復し始めた。
嬉しいぞ、クー」
「くぅ…ん」
レアアメンの右の中脚が、
私のわきを打つ寸前―
バァン!
波動が、レアアメンの体を直撃した。
至近距離から当たった波動は、大きな衝撃を発生させ、
「グゥゥゥ!」
レアアメンの体勢を、後ろへと崩した。
私を上から押していたレアアメンの後ろ脚が、外れた。
今…だ!
長く続いたレアアメンとの戦いに、
けりをつける!
シルよ!
私の全開の意志力を、
エネルギーに変換し、
刀に、送ってくれ!
うおお!
私の意志力を受け、
シルが神々しく、輝く。
ブゥ…ン!
刀に、
力が注ぎ込まれた。
3mの刀の刀身が、
太くなり、
ブ…!
強烈に振動し始めた。
刀よ!
レアアメンに、
当たれ!
ダァ!
私は左足を前に踏み込み、
思い切り、
ブゥ…ン!
振り下ろした。
刀が、体勢を崩したままであったレアアメンをとらえ、
ザァァァン!
切り裂いた。
「グゥゥゥゥゥ!」
レアアメンが咆哮を上げながら、
後ろに、ふっ飛ぶ。
イカダの外まで飛び、
水面へ落ちる、寸前、
光を放ち、
激しく、ぶれ、
消滅した。
刀が、
レアアメンの核を…とらえていた。
戦いが、終わった…ぞ。
水の攻撃に、
盾が、
持ちこたえた!
「グゥ!」
…ほっとしている場合ではない。
レアアメンが、
右の中脚を、
「グゥ!」
そして、
左の中脚を、
横で構えた!
左右から、連撃が来るぞ!
私は、この場から動けない状態なのだ。
サンドバッグにされてしまう!
…そうなる前に、
盾を、波動に変化させ、
レアアメンにぶつける…ぞ!
波動を打つ時は、意識がそちらに集中してしまう。
先程は、それで刀を消失させてしまった。
事前に、刀へ、かなりの意識を向けておくぞ!
刀よ。
ちゃんと、持ってくれ!
ブ…!
その私の呼びかけに、
レアアメンの後ろ脚の力で曲がっていた刀が、
まっすぐになる。
その直後、
「グゥ!
グゥ!」
レアアメンが、
右、そして、左の中脚を、時間差で振ってきた!
盾よ!
波動となり、
レアアメンに、
当たれ!
ブゥ…ン!
消失しかかっていた盾が、波動と化し、
レアアメンへ、
迫った。
直線状に発射された水が、
左ひじの盾に、
直撃した。
ビ、シャァァァ!
うわぁぁぁ!
凄い圧力だ!
盾が!
その力で、へこみ始めている!
このままでは、
破られ、
水を体に食らってしまうぞ!
刀も大分、曲がっている!
どちらも、ヤバいレベルだ!
水の攻撃は、
いずれ、止まるはずだ!
それまで、盾も刀も、持ってくれ!
うおお!
私は、意志力を高めた。
私の意志力を受け、左で浮かんでいたシルが光を放つ。
盾と刀が、
ブ…!
少し、力を取り戻す。
盾のへこみが、
刀の曲がりが、
和らぐ。
ビ、シャァァァ!
依然、水の攻撃が、止まらない。
私の意志力よ!
持続してくれ!
ビ、シャァァァ!
うおお!
ビ、シャァァァ!
うおお!
ビ、シャ…。
レアアメンの口から、
水が…、
止まった!
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