「シルに聞きたいことがある」


「何？」


「レアコアとは一体何なんだ？


古代人が作った生体金属という話だが…」


「レアコアは、古代人が、自分達の生活を豊かにするために、
DNA操作を行って作り出したもの。


古代人は、高いロボット開発技術を持っていた。


作り出したロボットに人工知能を付加することが出来た。


そのロボットにより、人々の生活が支援されていた。


しかし、古代人は、それより、さらに高いものを求めた。


それだけでは、物足りないと感じた。


金属から作り出したロボットでは、硬質で、温かみがないと感じた。


そのため、生体金属をDNA操作し、より生物に近い支援システムを作り出そうとした」


「それが失敗した？」


「違う。


成功していた。


服従するようプログラミングされていた。


それは、変わるはずがなかった…。


しかし、反乱を起こした」


「おかしい。


服従するようプログラミングされているのに、なぜ反乱を起こすんだ！」


「不明。


古代人により捜査がされたが、原因が何か明らかには出来なかった」


原因不明？


なぜ？


「レアコアには、何かある…」


「そう。


そのため、早く力石を集め、レアコアを倒す力を得ておく必要がある」


「その通りだ。


他の遺跡にある力石に急がねば」


レアコア…。


謎のある相手だ。


油断したら危ないだろう。