「？」


私の言葉にシルが首を傾げる。


「やってみなければ分からないが…」


ビシャァァァ！


「…レアアメンが旋回を始めた。


また、攻撃を仕掛けてくる！


とにかく…やってみるぞ！」


私は、右手を前に構え、


粒子の波動を放った。


ブゥン！


水しぶきを上げ、レアアメンに向かって飛んでいく。


右手前に向かって滑っていたレアアメンであったが、波動を避けるために、大きく左へと方向を変えた。


…これは、難しい。


次を放つぞ！


私は、左へと滑るレアアメンに向け、再度、粒子の波動を放つ。


ブゥン！


振動しながら、素早く飛んでいく。


ビシャァァァ！


それに反応し、レアアメンが、右へと角度を変える。


それと同時に、


ボシュ！


水を放ってきた。


私は構えを解き、右に避ける。


シュ！


私のすぐ左を水が通り過ぎた。


レアアメンの攻撃を避けるのに…手一杯になってしまった。


何も出来なかった。


今度は…どうだ！


ブゥン！


私は、みたび、波動を飛ばす。


右手前へ滑るレアアメンに向かって、飛んでいく。


「ぐ」


その粒子の波動に反応し、レアアメンが、左手前へと角度を変えた。


わずかな角度―


今だ！


私は、レアアメンのすぐ横を通り過ぎようとする粒子の波動を止めると、


レアアメンに向けて、加速させた。


ブゥン！


…ドォォォン！


「グ、グゥゥゥ！」


レアアメンに、直撃した。