攻撃を受け止めたら、いけない！


レアダンは、たくさんの脚を持っている。


連続的に攻撃され、動けなくなってしまう。


先に攻撃だ！


私は、レアダンに向かって走る。


出よ、粒子の刀よ！


ブゥン。


私の右手に、強く震動する、1.5mほどの長さの半透明の刀が現れた。


行くぞ！


私は、意志力を高め、その刀を、レアダンの頭に振り下ろした。


刀身が、弧を描く。


キィン！


力を込めて振るった刀は、


レアダンの左右2つの前脚によって受け止められた。


くっ…！


反応がはやい…！


しかし、今度は私が先手だ。


力で押して、有利に持っていくぞ！


私は、足を一歩踏み出し、刀に力を込めた。


「ぐ…」


レアダンを一歩後ろに後退させる。


よし！


このまま、畳み掛ける！


私は、さらに力を込める。


その時だ。


「ぐぅ！」


レアダンが突然、甲高い声で鳴いた。


そして、真ん中の右脚の一本を構えると、それを横に振るったのだ。


キィン！


刀身が強く叩かれる。


「なっ！」


その鋭い横薙ぎは、私を刀ごと、右へ弾いた。


それだけで終わらなかった。


左の後ろ脚も続いて、横に払われる。


足に向かってくる！


当たるか！


私は強く後ろへ跳ぶ。


ブン。


衝撃波が、私の足にかかる。


避けられた。


ほっとし、顔を上げる。


その安心は、すぐに消えた。


なぜなら、レアダンの頭が迫っていたからだ。


頭突き―


避けられない！


盾よ！


バァン！


「うわぁぁぁ！」


前に展開した盾とともに、私は後ろへと吹っ飛ばされた。