地面が迫ってくる。


私は、先程と同じように、粒子の盾を操作し、右腕からゆっくりと着地する。


立ち上がり、レアダンと距離をとった。


レアダン…強いぞ。


脚をたくみに使ってくる。


そして、あの強力な頭突き…。


接近戦は、厳しい。


しかし、距離をおいて、粒子の波動を当てても、威力はいまいちだ。


刀には及ばない。


多少、動きを止めることが出来るくらいだ。


レアダンを倒すことは不可能に思える。


…何か手段はないものだろうか？


レアダンの強固な皮を貫き、核を破壊するような…。


私は、レアダンの動きを見ながら、考える。


レアダンが一歩、私に近付く。


何かない…のか。


レアダンが、さらに近付く。


考えろ、私よ。


レアダンとの距離が縮まっていく。


…。


…あった。


かつて、レアコアの欠片に強い衝撃を与えたことが。


その手段を使えば、核の破壊も不可能ではないかもしれない。


しかし、危険だ。


失敗すれば、私の体は持たないかもしれない。


だが、それ以外に手段が、思いつかない。


やるしかないぞ、私よ。