ザザァァァー。


アンデス山脈に向け、アマゾン川を粒子のイカダが上っていく。


ドームの中から、外を眺めていると、


「コウ。


日本の高い物、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


「日本の高い物？


何だろうか」


「今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

ぐんぐんのびる！　東京スカイツリー　断面図と大パノラマ (講談社の創作絵本)

「これ。


東京スカイツリー」


「東京スカイツリー…。


何だろうか？


私は、しばらく日本に戻っていないので、分からないぞ」


「東京都墨田区に、2012年、建設されたタワー。


テレビ放送電波、送信強化のために、建てられた。


高さ、634m」


「634m！


高いぞ！


確か、東京タワーは、333mだった。


旅行でのぼった時に、高いと感じたものであったが、


それ以上に高いというのか！」


「これは、東京スカイツリーの、伸びる絵本。


ページを開いていくと、2mまで伸びる。


片面は、スカイツリーの断面図。


スカイツリー全体の様子が、分かるようになっている。


もう一方の面には、展望台から見える風景。


360度が描かれている」


「良い…ぞ。


面白く、分かりやすく、東京スカイツリーを知ることが出来るぞ！」