私は、右後ろに跳躍した。


バァン！


すぐ前の床を、激しく脚が叩く。


しかし、安易に受け止めないようにしたいと感じる。


ここ数度の、レアアメンの脚の攻撃を見て思うことがある。


当初のレアアメンと比べ、攻撃が鋭くなった、ということだ。


進化したから、というだけではない。


一撃一撃に、気迫がある。


「グ！」


レアアメンが後ろ脚を2本同時に振り上げた。


私は、左に跳躍する。


そのすぐ後、


「グゥ！」


ブン！


レアアメンが、その2本の脚を同時に振り下ろした。


バァァァン！


すぐ右の床が、激しく叩かれる。


バシャン！


その衝撃で、イカダが左右に大きく揺れる。


私は…、


レアアメンの逆鱗に触れた、ようだ。


レアアメンを接近させまいと、粒子の波動を連発したことによって。


レアアメンが…、


勝負を仕掛けてきている！