ブゥン。


私の右手に、空気中の粒子が集まり、半透明の刀が形成された。


3mのかなり細長い刀だ。


やはり長くすると、エネルギー不足となり、先程出した1.5mのものより刀身が細くなってしまう。


レアダニの時に使用した2mの刀よりも細長く、大分折れそうだ。


…この刀で、レアアメンの脚の攻撃に耐えられるだろうか？


私は、レアアメンの脚を見た。


屈強…だ。


ヤバいと感じる。


「グゥゥゥ！」


レアアメンが、向かって来た！


刀が折れないか心配だが、やってみるぞ。


刀は、私の手元にあるのだ。


シルが有する意志力エネルギー変換システムからのエネルギーが簡単に届く距離だ。


うまく頑丈に出来る、はず。


「グゥ！」


ブン！


レアアメンが左の後ろ脚を、斜めに振り下ろしてきた。