「グゥゥゥ！」


レアアメンがこちらに向かって跳躍し、左の後ろ脚を振り下ろしてきた。


避けねば！


私は、左後ろ方向に跳んだ。


バァン！


私のすぐ右の床を、脚が叩いた。


その衝撃でイカダが揺れる。


私は、倒れそうになるが、体勢を低くし、踏みとどまった。


そして、後ろに跳び、レアアメンと距離をとった。


レアアメンとの接近戦…、避けたかったぞ。


長いリーチと瞬発力、そして1発の水撃を持っているのだ。


気を付けないと、すぐに危機的状況に追い込まれる。


脚を受け止めないようにしたい。


先程のように、身動きがとれなくなり、好き勝手にやられてしまう。


間合いをとり、戦っていくぞ。


「グゥ！」


レアアメンが右の後ろ脚を、振り下ろしてきた。


私は右後ろに跳ぶ。


バァン！


すぐ左の床を、脚が叩いた。


叩いた後、すぐに戻して、上に構え直す。


しかし、3m程の長さの脚だ。


間合いをとろうとすると、刀が届かない。


…刀を3mまで伸ばし、戦ってみるぞ。