さて、寝るとしよう。


私は毛布をかぶって横になった。


念じてドームを透かし、外を見る。


川面が月を映し、輝いていた。


美しい…ぞ。


…今日も、


色んなことが、あった。


朝食を食べて、間もない頃だ。


レアダニから襲撃を受けた。


強力な牙を持つ、レアコアの欠片だった。


私は粒子の刀を折られ、弾かれ、追い詰められた。


体が動かない状態となる。


シルとクーが声をかけてくれなければ、やられていただろう。


昼過ぎには、遺跡に到着する。


アマゾン川の底にある遺跡だった。


ドームが急流から守ってくれたが、


それがなくなったらどうしようかと震えながら下った。


キーを入手し、地上に帰ろうとした時に、レアダンから襲撃を受ける。


なんと運の巡りが悪いと感じたものだ。


しかも、レアダンは、強力だった。


丈夫な外皮を持っていたのだ。


渾身の斬撃も、受け付けなかった。


有効な攻撃手段を思いつかなかったら、今頃、ピラニアの餌食になっていたかもしれない。


地上に戻った後は、アンデス山脈の遺跡に向かうこととなる。


シルが構築してくれた、この粒子のイカダでアマゾン川を上って、向かうこととなったのだ。


どれくらいでアンデス山脈に到着出来るだろうか？


粒子のイカダに、休憩ドームが付いてからは、速度が増している。


ドームが付くことで、乗員の安全性が高まったからだろう。


時速100kmは余裕で超えてそうだ。


数日中に到着出来そうに思える。


シル。


凄いぞ。


…大分、眠たくなってきた。


眠る…ぞ。