先の尖った1.5mほどの長さの、


両刃の剣である。


今は、こちらの方が向いているのである。


行くぞ！


私は、レアダンに向かって走った。


体勢を崩していたレアダンだったが、持ち直した。


走ってくる私を見て、脚を構える。


目標が大きいわけではない。


コントロールを誤ったら、外れてしまう。


ギリギリまで近付く必要があるぞ。


しかし、近付き過ぎたら、レアダンが攻撃に動くかもしれない。


タイミングを誤るな、私よ！


15m…。


10m…。


ここだ！


私は、粒子を自分の背中に集め、


自分に向け、放った。


バァン！


ぐっ！


粒子の波動が私の背中を襲う。


それとともに、私の体がレアダンに向け、急加速した。


私は、背中を押す圧力に意識を取られながら、なんとか剣の先をレアダンに向けた。


そして、両手で剣を構え、レアダンの体に突っ込んだ。