粒子の剣の切っ先が、


レアダンをとらえ、


貫いた。


「ぐぅぅぅ！」


ドーム内に、レアダンの咆哮がこだました。


私は、剣から手を離し、後ろへ跳んだ。


やっただろうか？


剣は、確かに中心を貫いているが…。


私は、レアダンの攻撃に備え、盾がすぐ出せるよう、意識を集中させた。


…その心配は、なかったようだ。


「ぐぅぅぅ！」


レアダンは、体を振動させると、


淡く光を放ちながら、虚空へと消えた。


終わったぞ…。


私は地面に膝をついた。


レアダンもまた、強いレアコアの欠片だった。


丈夫な体を持ち、粒子の刀による斬撃が効かなかった。


レアコクとの戦闘時に行った粒子の波動による加速と、剣による攻撃を思いつかなかったら、倒せなかっただろう。


レアダンの固い体を貫くには、威力の強い突きが必要だったのである。


「くぅん…」


疲れ、座り込む私に、クーがねぎらいの言葉をかけるのだった。