休憩ドーム内から空を見上げる。


半透明な天井からは星が透けて見えた。


満天の星空だ。


綺麗だ。


…大分夜も更けてきたな。


そろそろ眠る時間だ。


そう思い、私は寝転がった。


そして、星を見ながら、ここ数日のことを思い返してみる。


本当に色々なことがあったと感じる。


アマゾンでの遭難。


情報提供データベースのシルとの出会い。


そして、レアコアの欠片の襲撃。


私の日常は激変した。


私は普通にアマゾンの村で生活していた。


私は日本人であるが、なぜかアマゾンに魅かれ、移住した。


なぜアマゾンに魅かれたかは分からない。


もしかしたら私の祖先に、アマゾンにゆかりのある人がいるのかもしれない。


アマゾンに移住してからは、旅行者向けに、通訳や、ガイドの仕事をやることを考え、勉強していた。


そろそろ仕事が出来るレベルだと感じていたある時、


私は趣味のパラグライダーで、飛行中に墜落し、


アマゾンに遭難することになったのだ。


そこから、超古代文明が私に関わってくるようになった。


大変なことになったと感じる。


レアコアは正直怖いと感じる。


しかし、少しだけ、嬉しいと感じる自分がいるようだ。


私は普通とは違った人生を送ってみたいと感じていた。


超古代文明に関わり、情報提供データベースのシルと知り合うことが出来たことに、幸せを感じるのだ。


未知の世界を体感することが出来て、楽しいのだ。


私は…浅はかだ。


レアコアがいる。


倒せなかったら、ヤバいのだ。


力石を集め、自分の意志力を高め、なんとかしなければいけないだろう。


…。


…。


…。


「おやすみ。


コウ」