休憩ドームでくつろいでいる時。


私はふと自分が掛けているメガネが気になった。


レアコアケラとの戦いの時に、シルが生み出したメガネだ。


このメガネがなければ負けていただろう。


かなり視力が良くなり、レアコアケラの動きがよく見えた。


おかげで、攻撃を仕掛けるチャンスを得ることが出来た。


後、重力制御をしているようで、丈夫であり、顔からはずれないようだ。


どのような仕組みなのだろうか？


「シル。


このメガネはどのように重力制御しているのだろうか？」


シルに尋ねた。


シルは、立ったまま目をつぶっていた。


地球上の情報を探しているのだろうか？


しかし、すぐに目を開けて答えてくれた。


「そのメガネを構築する際に、重力による圧着を行った。


その形状を維持するため、継続的に重力制御が行われている」


作った時だけでなく、今も重力制御が行われているというのか？


かなり丈夫な感じだ。


「フレームと耳の間に、小規模の重力場を発生させている」


「それで、はずれにくいのか…」


私は、そのメガネを顔からはずした。


すんなりはずれた。


「その重力場は、コウの意思を尊重」


私の意思次第で、はずれやすさを調整出来るというのか。


扱いやすい感じだ。


私はメガネの形状を見てみた。


以前掛けていたメガネと似ているようだ。


材質は違う。


このメガネの材料は、空気中に漂っている粒子だ。


そのため軽くて、半透明である。


軽いと違和感がなくて良い感じだ。


半透明は変わっているが、斬新で面白い。


ありがたいメガネを作ってくれたと感じた。