ザザァァァー。


アンデス山脈に向け、アマゾン川を粒子のイカダが上っていく。


ドームの中から、外を眺めていると、


「コウ。


興味深い物、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


興味深い物…。


何だろうか？


「ゴジラ東宝大怪獣図鑑」


「ゴジラ東宝大怪獣図鑑？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

ゴジラ東宝大怪獣図鑑

「これ。


ゴジラ映画全28作に登場する怪獣を紹介した図鑑。


他の東宝特撮映画に登場した怪獣も紹介している」


「おお…、ゴジラ。


日本に住んでいた時、よく見たぞ」


ゴジラ。


身長50mを超える、怪獣だ。


度々、日本に上陸し、敵の怪獣と死闘を繰り広げている。


恐ろしきは、口から発する、強力な放射熱線だ。


放たれ、敵の怪獣に直撃した時の迫力は、凄いと感じる。


凄まじいゴジラの攻撃だが、敵の怪獣も、それに勝るとも劣らない攻撃手段を持ち、応戦してくる。


敵の怪獣は、それぞれ個性的な攻撃パターンを持っており、強いゴジラも苦しめられた。


激しい攻撃の応酬は、圧巻だったぞ。


そんな怪獣たちのことが、この図鑑には詳しく載っているようだ。


読んでみたいと感じた。