休憩ドームでの昼食後。


「コウ。


疲れているところ、すまない。


聞いて欲しいことがある」


シルが話しかけてきた。


「私は大丈夫だ。


何だろうか？」


「くつろ木ハンモック…」


「くつろ木ハンモック？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

キャティーくつろ木ハンモック

「これ」


「これは…。


猫が気持ち良さそうに寝ている…ぞ」


「猫用のハンモック。


高さを調整可能。


滑り止め、あり」


「良い。


高さを調整出来れば、高い所にのぼれない小さな子猫も、


高い所を好む猫も利用出来る。


滑らなければ、安心だ」


本当に気持ち良さそうに思える…。


くつろ木ハンモック…。


猫になって休んでみたいぞ。