シルが浮遊しながら、私の2mほど先を進む。


クーは、さらに5mほど先を進んでいる。


レアコアが封印された地下遺跡に入るため、


そのキーのある遺跡に向かう途中だ。


午前中、大分雨が降ったため、地面がぬかるんでいる。


進む先にある沼は増水しているようだ。


滑って落ちないよう、気を付けねば。


そう思った時、クーが突然立ち止まった。


そして、震え始める。


「くぅん…」


どうしたのだろうか？


「コウ。


警戒。


危険生物」


シルが私に注意を促した。


危険生物…。


「何か…いるのか？」


私は声を小さくして、シルに聞いた。


「そう。


沼にいる」


私は前方にある沼をそっとのぞいた。


そして、見た。


こいつは！

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アナコンダだ。


アマゾンに棲む大蛇である。


沼の中から、顔をのぞかせている。


でかい。


5mぐらいはありそうだ。


「アナコンダは、無毒。


しかし、危険。


絞める力、強力」


アナコンダは生き物を絞め殺して食べるのだ。


巻き付かれたら、ただでは済まない。


沼から距離を置いて進む必要がある。


クーとシルがアナコンダに気付いてくれて良かったぞ。