「レアコアが封印されている地下遺跡に入るためのキーは、力石とともに集めるつもりだった」


シルは、そう言うと、壊された祭壇に近づいた。


そして、手の平を上に向けて、両手を前に出した。


すると、金色の輝きが起こり、それが、シルの手に集まった。


「これが、キー」


「それが…？」


「そう。


気体。


これを世界各地の遺跡から10集めると、


互いが反応しあって、1つとなる。


地下遺跡を開くことが可能となる」


「なるほど。


しかし、不安がある。


集めていることが、レアコアにばれた場合、力石のように壊されたりしないだろうか？」


「これは、大丈夫。


細かい粒子の集まり。


たとえレアコアでも、破壊しようがない」


良かった。


遺跡に入ることすら出来なくなったら、レアコアが出てくるのを待つしかなくなる。


祭壇があれほど壊されているのに、無事だったのだ。


問題なさそうである。


後、9つのキーか…。


頑張って、集めるぞ。