バァン、バァン、バァン！


く…レアゲン、この振動に耐えられるなんて…。


グググゥン！


高速に後ろ脚で水をかいている…。


レアゲン…、弾かれないよう、泳ぎの力を強めたのだ。


先程は意表を突いた形になり弾き飛ばせたが…、


2度目であった今度は、振動の高まりを意識していたのだろう。


対処されてしまった。


どうする…。


さらに振動を強め、レアゲンを弾くことを試みるか。


難しく…思える。


もう極限まで意志力を高めているのだ。


これ以上、振動を強めるのは厳しく感じられる。


レアゲンを弾く程の振動は…起こせないように思える。


「グゥ…ググゥ！」


ミ…シ、ピシ！


レアゲンの圧力で盾がひび割れ始めた！


ヤバいぞ、このままでは盾が破壊され、潜水艇が攻撃を食らってしまう。


早く修復しないと！


元通りになるのだ、盾よ！


ブ…！


ひび割れた部分が、くっつき始める。


修復を行ってはいるが…、砕け散るのは時間の問題に思えてくる。


レアゲンの激しい圧力で、先程は修復が間に合わず、


砕ける寸前までひび割れたのだ。


「ググゥ！」


ピ…シ、ピシ！


やはり修復が追いつかない！


このままでは、


「グ！」


ピキ！


盾が破壊される！


ど、どうすれば！


ピキ、ピキ！


く…こうなれば、


このまま盾が破壊されるぐらいなら、


盾を飛ばし、レアゲンにぶつけてやるぞ！