ビシャァァァ、ビシャァァァ！


動きを止めていたレアアメンが、再び、こちらに向け、すべり始めた。


どんどんと迫ってくる。


あっという間に、こちらに到着しそうな勢いだ！


波動を止めたら、また、接近戦に追い込まれるぞ！


当たれ、波動！


ブゥ…！


私は、直進してくるレアアメンに対し、慌てて粒子の波動を放つ。


ビシャァァァ！


レアアメンが右に旋回して避ける。


たくさん放って、近付けないようにする！


ブゥ…！


ブ…。


私は少し間隔を置いて、2連発した。


1発目の波動と、それより小さい2発目の波動がレアアメンに向かって飛んでいく。


ビシャァァ！


レアアメンが、1発目を左に旋回して避ける。


私はその動きにあわせ、2発目の角度を変えた。


ビシャ！


レアアメンはその2発目を、動きを止め、やり過ごそうとする。


…2発目は、レアアメンから離れていない！


曲がれ、波動！


レアアメンの左を通り過ぎた波動が急カーブを描き―


ド！


「グッ！」


斜め後ろから、レアアメンに直撃した。


レアアメンが前に倒れそうになる。


体勢を戻し、


「グゥゥゥ！」


強くこちらを威嚇した。


よし。


当たったぞ。


連発したため、2発目の方は意志力が不足し、小さくなり、威力が落ちてしまったようだが、接近を阻止することが出来た。


この調子で連発し、強い1発を当ててやるぞ！