アマゾンの遺跡に向かう途中、


「コウ。


聞いて欲しい。


面白い物、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


何だろうか？


「少年たちの自由積み木」


「少年たちの自由積み木？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、アマゾンを舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。





「これ。


少年の形状をした積み木。


22ピース」


「おお…。


彼らを使って、自由に積むことが出来るのだな。


面白そうだ」


何か、見ていると子供の頃のことを思い出す。


私も無邪気に遊んだものだ。


しかし、おとなしい子供であったため、ここまでアクロバティックには遊んではいない。


今思うと、少し心残りに思える。


実現させてくれる、この積み木は、ありがたいと感じた。