休憩ドームでの休憩中。


「コウ。


治療する」


情報提供データベースのシルが私に言った。


ありがたい。


レアコクとの戦いで、私は大分、弾き飛ばされた。


床に体をぶつけている。


少し体が痛む。


「よろしく頼む」


私は彼女に頼んだ。


すると、彼女は私に手をかざした。


「周囲の粒子、分析。


薬効のある物質、集束」


その言葉とともに、彼女の体がやわらかな光を放つ。


そして、私の体に何かが付く。


体の痛みが和らぎ始める。


「良い感じだ。


ありがとう、シル」


「コウは頑張ってくれている。


当然。


それに、レアコアの欠片は、近いうちに、また来る。


ダメージをためては、いけない」


「レアコアの欠片…。


レアコクは大分強かった。


レアコクよりも強い奴が来るだろうか」


「レアコアの封印は、少しずつ解けている。


より強い欠片を送ってくる可能性あり」


「怖いのは特殊能力に思える。


レアコクは強力に振動する口先を持っていた。


他の欠片も、ありそうだ。


油断したら危なそうだ」


「そう。


注意をお願いする」


「そうだな。


しかし、シルの治療は凄い。


大分痛みがなくなっているぞ」


私は体を強くぶつけた。


しかし、気にならなくなっている。


「薬効の高い物質を凝縮している」


「これなら次のレアコアの欠片が来る時には全快した状態で戦えそうだぞ」