放たれた水を、盾で弾く！


刀を消滅させずに！


出よ、盾よ！


ブ…！


刀の柄をつかむ左手のひじに、空気中の粒子が集まり、


半透明の盾が形成された。


よ…し。


出たぞ。


ブ…ブブ。


そん…な。


刀が…、


揺らぎだしている！


集まっていた粒子が、散り始めている…ぞ！


ブ…。


…落ち着いた。


しかし…、


少し、細くなってしまった。


そういえば、盾も…、


厚みがなくなってしまった、ように見える。


刀と盾、同時に形成することには成功したが、


意志力が不足し、弱体化してしまった…ぞ。


ミシッ…。


くっ！


レアアメンの脚の圧力で、刀が、曲がる！


折れそうだ！


強くしないと！


…駄目だ！


そうすると、盾の方がもっと弱くなってしまう！


水の攻撃を、防ぎ切れないように思える！


そもそも、この盾で防げるのだろうか。


強くしないと、破られ、水の直撃を食らうのでは。


だが、強くしたら、刀が折られ、頭を叩かれてしまう！


私は、どうしたら良いのだ！


困惑する私に、


ボシュ！


レアアメンが容赦なく、水を発射した。