陸に上がる前に、


レアアメンをイカダに近付けさせてしまった…。


水上で戦わなければ、いけなくなったぞ。


レアアメンは、水上が得意なレアコアの欠片だ。


それに対し、私は陸を生活の場として生きている人間である。


かなり厳しく思えてくる。


今からでも、岸に向かい、陸上で戦いたい。


しかし、イカダを岸に向けた場合、先程と同じように、邪魔をしてきそうだ。


ここまでの行動を思い返してみると、レアアメンには、川の上で戦うことへの、執着があるように思えるのだ。


アメンボ型だけあり、水上こそが、自分のテリトリーであると考えているのだろう。


そして、水上ならば私達を容易に狩れると思っているのだろう。


確かに、狩られそうな感じがしてくる…ぞ。


水を放つ能力と、水上を瞬時に移動する瞬発力…、


それを接近戦でされてしまうのだ。


ヤバすぎるぞ。


しかし、近付かれてしまった以上、戦うしかない。


足元は、水面であるが、シルがイカダを操作し、足場を作ってくれるのだ。


戦えるぞ。


私が意を決した時、


ビシャァァァ！


レアアメンが水上を滑り、私に向かって来た。