ああ…。


外からも内からも体が癒されていく。


即効性がある感じだ。


動かなかった足が、動くようになってきている。


もう少し休んだら完璧に大丈夫になりそうだ。


そう思いながら、辺りを見渡す。


太い木が倒れ、地面に穴が開いている。


木はレアダニの突進によって倒れたものだ。


凄い力を持ったレアコアの欠片だった。


穴は、レアダニが出てきた時に開いたものだ。


レアコアのいる地下遺跡から、地面を通ってやってきたのだろう。


「？」


ここで私は疑問を覚えた。


そういえば…、


レアコアの欠片は、どこの地域からやってくるのだろうか？


「シル、聞きたいことがある。


レアコアが封印された地下遺跡は、どこの地域にあるのだ？」


その私の疑問に、シルが答えた。


「南極大陸。


中央に存在する」


「南極…？」


極寒の地だ。


地球上で一番寒いと聞いたことがある。


熱湯があっという間に凍りついてしまう大陸だ。


…大変なことに気付いた…ぞ。


「私はその遺跡まで到達可能だろうか？


凍ってしまう恐れはないだろうか？」


「あり。


しかし、そうならないよう、対処可能」


「おお…。


そうか」


旅が途中でとん挫しなくて良かったぞ。