私は、情報収集端末の性能の高さに、感心した。


先程、飛ばした端末は、大分、遠くに飛んでいることだろう。


どんな情報を見つけ出すのだろうか？


そう思っていると、


「コウ…。


見つけた…」


さっそくシルが何かを見つけたようだ。


何を見つけたのだろうか？


「危険な物…、


見つけた…」


…？


…何か、シルの様子がおかしい。


その顔が、シリアスに固まっている。


情報提供をする時に、いつもこんな顔は、していなかった。


「シル…。


何を見つけた、というのだ…？


危険が…迫っているのか？」


私は嫌な予感を感じながら、シルに聞いた。


「今、投影する…」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

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「これ…」


「これは…！


エイリアンだ！」


エイリアン…。


映画で何度か見たことがある。


獰猛な異星生物だ。


出会った人間は、皆、大変な目にあっていた…。


あまりの恐さに、布団の中で泣いたことを覚えているぞ…。


「エイリアンが、存在するのか…？」


私は、シルに恐る恐る聞いた。


「…存在、する。


USBのおもちゃ…」


「USBの…？」


「そう…。


USB端子に接続すると、口の中が赤く、光る…。


口の中から、インナーマウスが、出る…」


「そんな…！


あの口の中にある、細長い口が出てくるというのか…！」


恐ろしいUSBのおもちゃだ…。