休憩ドームでのくつろぎ中。


「コウ。


聞いて欲しい」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


何だろうか？


「バナナスタンド」


「バナナスタンド？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

umbra バナナスピリット 2330921-679

「これ」


「バナナが、宙で固定されている…」


なぜだろうか？


「バナナを長持ちさせるスタンド。


バナナの果実は、他の物に接触していると、傷みやすい傾向。


このように浮かすことで、長期保存可能」


「なるほど。


バナナを安定して、おいしく食べられるようにする道具というわけか」


バナナは冷凍保存に向かないので、保存には困ってしまう。


そんな悩みも、この道具なら解決出来る。


「折りたたみ可能」


「良い…」


バナナがない時に、コンパクトに出来るので便利だ。


バナナスタンド。


バナナを守ってくれる、ありがたい商品だと感じた。