満天の星空の下、


ザザァァァー。


アンデス山脈に向け、アマゾン川を粒子のイカダが上っていく。


ドームの中から、外を眺めていると、


「コウ。


恐竜、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


「恐竜？


あの太古の昔に滅んだとされる、


恐竜を見つけたというのか」


「今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

ブラキオサウルス ソフトモデル

「ブラキオサウルス」


「ブラキオサウルス…。


テレビや本で見たことがあるぞ。


かなり大きさのある恐竜だ」


「体長25m、高さ15m程。


重さは、25t程、ある。


今から1億年以上前に棲息した、


草食の恐竜」


「でかい…ぞ。


その大きさで、地や川を動くのだ。


はるか昔の地球上は、かなり迫力に満ちた世界に思える」


「このブラキオサウルスは、


ソフト素材のフィギュア。


リアルにブラキオサウルスを再現」


「細かくデザインされているようだ。


当時のブラキオサウルスの様子が、


思い描かれる。


恐竜の世界に連れて行ってくれる、


ありがたいブラキオサウルスだぞ」