アマゾンに遭難して4日目…。


私は今、後悔している。


「しっかり、勉強しておけば良かった…」と。


アマゾンで暮らす上で、必要不可欠な技術、
私はそれを勉強していなかった。


それを悔いているのである。


その技術とは…。


サバイバル技術。


それがあることにより、過酷なアマゾンを乗り切ることが出来ると感じるのである。


幸い、遭難してから、不思議と食べられる果物や木の実があり、
大丈夫なのだが、偶然がいつまで続くかは分からない。


ああ、私は大丈夫なのだろうか…。


そう思った時だった。


突然、辺りが幻想的に光り始めた。


そして、前の木陰に光が収束し、人の形をしたホログラフィができ始めた！


私は恐る恐る、そのホログラフィに話しかけた。


「お前は誰だ…」


「我が名は、中学受験 …の…家庭教師ドクター…、
あなたの勉強したい、という心に反応し、生まれ出たもの」


「中学受験の家庭教師ドクター…？」


「そう…。中学受験専門のプロ講師…」


「…プロ講師。
ということは、教え方がうまいのか…」


「私たちはSAPIX、日能研、四谷大塚という塾の講師で構成されている…。
教え方は上々と言える…」


「なるほど、経験豊富な塾の講師で構成されているなら、教え方が上手かもしれない」


「それに…、私たちは、偏差値が上昇可能となる教材を生み出すことが可能…」


「確かに良い教材があれば、物覚えがしやすくなる。
成績にも良い影響があるかもしれないな」


「私たちはあなたに、プロの家庭教師 を送ることが可能…。
あなたに、行きたい中学合格のための知識をさずけよう…」


「プロの家庭教師なら、理想の中学に行けるかもしれない」


そして、「あれ？」と私は思った。


私は確かサバイバルの知識が欲しかったのである。


「サバイバルの知識を教えてくれることは可能だろうか？」


「ニーズが違う…」


そう言い、そのホログラフィは静かに消えたのだった…。


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