こちらに一直線だ！


また接近戦を仕掛けてくる―


今度は、間合いを取りながら戦っていくぞ！


先程のように、脚で押さえ込まれたくない。


そして、レアアメンの水の攻撃を至近距離で受けたくない。


川に落ちた時に、口に水を補給しているはずなのだ。


近付かれないよう、先手を打っていくぞ！


飛べ、波動よ！


ブゥン！


私は右手を前に突き出し、波動を放った。


ビシャァァァ！


レアアメンが右に大きく旋回して、避ける。


まだだ！


ブゥン！


レアアメンの動きにあわせ、再度、放つ。


ビシャ！


レアアメンが、左にわずかに動いて避けようとする。


チャンスだ！


波動よ、曲がれ！


レアアメンのすぐ横を通り過ぎようとする波動を、直角に曲げた。


ドォ！


「グッ！」


レアアメンに、当たった！


レアアメンの体が横に倒れそうになる。


体勢を直し、


「グゥ！」


こちらを威嚇した。


よし！


この距離から、ダメージを与えることが出来ている。


この調子で、波動を放ち続ければ、近付かれることなく、レアアメンを倒せるかもしれないぞ。