休憩ドームでの昼食後、


「コウ。


カッコイイ物、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


何がカッコイイのだろうか？


「ファイナルファンタジー零式のクリアファイル」


「ファイナルファンタジー零式のクリアファイル？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

FINAL FANTASY 零式 クリアファイルB

「これ」


「おお…。


カッコイイ感じだ。


しかし、ファイナルファンタジー零式…一体何なのだ？


そして、彼らは一体、何者なのだ？」


「プレイステーションポータブル専用ゲームソフト。


アクションRPG。


東方国家群、オリエンスが舞台。


4つのクリスタルをめぐり、ストーリーが展開。


彼らは朱雀領ルブルムにある魔導院の訓練生。


マキナとレム」


「ファイナルファンタジーのゲームソフトか…」


日本にいる頃、よく遊んだと感じる。


敵モンスターとの戦闘に明け暮れたものだ。


とんでもなく強力なモンスターと遭遇することもある。


しかし、強くなる、たくましいキャラクター達のお陰で、そんなモンスターと渡り合い、切り抜けることが出来たと感じる。


彼らも、そんな力強いキャラクター達だろう。


そんな彼らが描かれたクリアファイルだ。


頼もしい、ありがたいクリアファイルだと感じた。