アマゾンの遺跡に向かう途中、


「コウ。


聞いて欲しい」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


何だろうか？


「フェアリーとユニコーン、携帯スタンドセット」


「フェアリーとユニコーン、携帯スタンドセット？」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、アマゾンを舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。





「これ。


フェアリーとユニコーンは置物、


椅子は、携帯電話のスタンドとして利用可能」


「おお…！


フェアリーとユニコーン…。


なんと神秘的なことか」


フェアリーとユニコーンは、度々、話の中で見る。


その不思議さに魅了され、ファンタジックな世界に引き込まれたことが、よくあった。


そんな魅力的な彼らが座る荘厳な椅子を、携帯スタンドとして利用出来るというのか。


大変ありがたいことだと感じた。