ザザァァァー。


アンデス山脈に向け、アマゾン川を粒子のイカダが上っていく。


ドームの中から外を眺めていると、


「コウ。


正義のヒーロー、見つけた」


情報提供データベースのシルが話しかけてきた。


正義のヒーロー…。


誰だろうか？


「ウルトラマン」


「ウルトラマン…」


「そう。


今、投影する」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、ドーム内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

ウルトラヒーローシリーズ01 ウルトラマン　（おもちゃ・玩具）

「彼」


「おお…、ウルトラマン。


日本に住んでいた時に、よく見た。


地球の平和を守るために、


襲い来る、悪の宇宙人と闘った、


正義の使者だ」


「M78星雲、光の国の宇宙人。


身長40m」


「宇宙怪獣が出現した時に、地球人である科学特捜隊のハヤタ隊員が、強大なウルトラマンへと変身するのだ。


かなりの強さがあった。


スペシウム光線、八つ裂き光輪などの必殺技を有していたのだ。


放たれた時の感動は、今でも忘れていない…ぞ。


しかし、そんな強いウルトラマンであったが、弱点があった。


3分間のタイムリミットがあるのだ。


3分が過ぎれば、2度と立ち上がることが出来なくなってしまう。


ドキドキしながら見たものだ」


そんな危険をかえりみず、地球を守ってくれた。


ウルトラマン…。


素晴らしき、ヒーローだ。